薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
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ヤバい、惚れそう...ダメダメ、浮気なんてダメだ。



私には豪炎寺君という想い人が...。



いや待てよ、豪炎寺君は恋人じゃないから浮気にならないのか?



いや、でもどうなんだろ...。



その時物音がし、雪が落ちてきた。



「な、雪崩!?」



流れ落ちる雪に驚く円堂。



吹雪はその場に座り込み、自分の身体を抱き締めた。



様子が変だった。



ひどく怯えていた。



「大丈夫だよ吹雪君。屋根の雪が落ちただけだから。」



「なんだ、屋根の雪か...。」



屋根の雪だと分かると吹雪は安心したように息を吐いた。



「なんだ?どうかしたのか?」



「あ、いや...何でもないよ。」



吹雪は円堂にいつも通りに振る舞う。



「これくらいの事でなんなに驚くなんて意外と小心者ね。」



夏未の言葉に吹雪は笑って誤魔化した。



「さぁ行こう。」



そう言ってまた歩き出した。







年下ゆるかわ草食系男子



(でもやっぱり)


(浮気はよくない!!)








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