薔薇の秘め事
□薔薇の秘め事
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雷門に運が向いてきた。
『染岡君!』
葵から染岡へ、染岡から吹雪へとパスした。
吹雪は驚き、染岡を見た。
信頼の証だった。
「行け!吹雪!」
「吹き荒れろ!エターナルブリザード!!」
噛み付くような冷気を纏ったボールがゴールネットを揺らした。
試合終了のホイッスルが鳴り響く。
雷門が勝った。
ついに勝ったのだ。
「そんなバカな...我々がたかが人間のチームに負けるなど...、」
「地球にはこんな言葉があるわ。三度目の正直。」
夏未の言葉に肩落とすレーゼ。
喜ぶ雷門イレブンを横目にレーゼは地面に膝を着いた。
「お前たちは知らないのだ...本当のエイリア学園の恐ろしさを...。」
レーゼの言葉に彼を見る。
「我々はセカンドランクに過ぎない。我々の力などイプシロンに比べれば...、」
レーゼの様子に余程の実力者だと知る。
だがイプシロンとは...まだ宇宙人はいるのか。
黒い霧と共に現れた11の生命体。
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