薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
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『天然タラシが両手に花を持って来た。』



「葵。」



鬼道が咎めるように言う。



『あは、冗談だよ。』



葵は笑って誤魔化した。



蹴球道場と言う文字を見つけ、走り出した雷門イレブンだが、何もないところで滑ってまるで座布団を重ねるように人が次々に重なる。



「お、重い...。」



「苦しいでヤンス...。」



『ちょ、誰!?おしり触ったの!?』



みんなしてピーチクパーチクギャーギャー騒ぐ。



葵と目金は怪我してしまった。



「大丈夫か、葵?」



『うん、大丈夫だよ、有人。心配してくれてありがと。』



葵は苦笑した。



「ウッシッシ。ざあまみろFFで優勝したからっていい気になって。」



声のした方を見れば小柄な少年がワックスを持って笑っていた。



『何でワックスなの!?どうせならバナナにして!』



「葵、ツッコミ所が違うぞ。」



鬼道の冷静なツッコミ。



塔子が小柄な少年を追いかけるが、その先には落とし穴があり、塔子はまんまと小柄な少年の思い通り落とし穴に落ちた。



小柄な少年はもう一度塔子を馬鹿にしてから姿を消した。








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