薔薇の秘め事
□薔薇の秘め事
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「葵は休んでいろ。」
負傷の為葵はでなくていいと言われたがこの原因は葵自身にもある。
『出るよ。原因は私だもの。責任取らなきゃ。それに彼も私を望んでる。』
葵の言う彼とは佐久間の事だ。
「葵...、」
『私を見くびらないで。』
心配しないでと言っても鬼道が葵を心配するのは分かりきった事だった。
そして葵は敢えて無理はしないとは言わなかった。
脚の状態もあり無理しないと言う約束ができる自信なんてなかった。
真・帝国のキックオフで試合が開始される。
不動が佐久間へとボールをパスする。
佐久間はそれを受けると口笛を吹いた。
佐久間の動作に鬼道は危機感を察知し、叫んだ。
「やめろ佐久間ー!!それは禁断の技だ!!」
鬼道の制止の声め佐久間には届かない。
「皇帝ペンギン1号!!」
真っ赤なペンギンがゴールへと一直線に向かう。
「ゴッドハンド!」
ゴッドハンドで円堂が対応するもゴールは守りきれかった。
「見たか鬼道!俺の皇帝ペンギン1号を!」
佐久間はニヤリと笑みを浮かべた。
だがその表情は痛みと疲労が若干浮かんでいた。
「皇帝ペンギン1号は禁断の技だ。二度と使うな!」
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