薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
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後半戦が始まった。



雷門のキックオフで試合開始だ。



吹雪と染岡が一気に攻め上がる。



染岡はシュートに一瞬躊躇したが、吹雪が駆け上がってくるのを見た。



「ドラゴンクラッシュ!」



源田の正面に行ったかと思えばコースが外れた。



その先には吹雪がいた。



「遅ェよ、エターナルブリザード。」



源田がビーストファングを使うよりも速く吹雪のエターナルブリザードがゴールネットを揺らした。



危機感を覚えた不動が何かを企む。



不動はイエローカードを覚悟の上で染岡にワザと蹴りを入れた。



「悪い悪い、まさかこんなのも避けられないとはねぇ。」



不動はケロッとした態度で言う。



反省の色、全くなし。



「テメェ今のワザとだろっ!!」



吹雪は不動に近寄ると怒鳴り付けた。



拳を握り締め、不動を殴ろうと吹雪が構えた。



『吹雪君、止めて!』



それを葵腕を掴む事でが制止させた。



『君が退場になれば勝つことはかなり難しくなるよ。』



葵の言葉に吹雪は拳を下ろし、不動を睨み付けた。



不動は吹雪に殴ってみろと挑発的に頬を突き出した。



『愉快なの?いちいち癇に障る事しなくていいから。それとも頬にキスしてほしいの?』



「ハッ、してほしいって言ったらしてくれんのかよ?」



不動は鼻で笑うと挑発的に葵に言った。




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