薔薇の秘め事

□薔薇の秘め事
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大阪にエイリア学園のアジトがあると連絡を受け、イナズマキャラバンは大阪に向かった。



瞳子監督が理事長に確認したところ、考え難いがこのナニワランドにエイリア学園のアジトがあるらしい。



どう見てもただの遊園地だ。



大事なのでもう一度言う。



どう見てもただの遊園地だ。



もしかしたらこれは逆に考え難いと言う心理作戦を兼ねているのかもしれない。



エイリア学園と言うのは聡い奴等だと葵は思った。



吹雪が女の子二人に案内されて行くのが見えた。



『人を信じすぎちゃうのも問題だよね。いつか誘拐されちゃいそうだよねー、あんな簡単にホイホイ付いていっちゃってさ。護身用にスタンガン貸せばよかったかな?』



葵は冗談かどうか判断しにくいニュアンスで言う。



「妬いてるみたいだな。」



『まぁね。』



鬼道はてっきり葵は否定すると思っていたので驚き、葵を見た。



「熱があるのか。」



鬼道の言葉の意味は二つある事に葵は長い付き合いの中で直感した。



身体的な病の方と、恋の病の方である。



『どちらも違うよ。簡単に信用出来るのがちょっと羨ましいだけ。』



葵は自嘲気味に言葉を溢した。



簡単に信用などしたことはない。







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