刹那、涙に死色の紅桜

□刹那、涙に死色の紅桜
1ページ/4ページ






翌日の朝、学校から連絡があった。


学校には遅刻と連絡しておく。


これで晴れて私は鬼道有人と正式な許嫁?婚約者?関係だ。


堂々とイチャつける。


誰も文句は言えない。


涙は朝早めに登校し、理事長室に向かった。


軽くノックの後に入室許可がおりた。


「失礼します」


理事長を見れば相変わらずだ。


「お久しぶりですね、理事長先生」


涙は泪の姿で上品に笑みを浮かべた。


「話は夏未から聞いている」


それならばきっと校長先生にも話は伝わっているのだろう。


「それなら話が早くて助かります。...嘘を吐いた事はお詫びします。今日はお詫びと誤解を解く為に来ました。全ては私の自分勝手な望みです。今日の午後からは向こうの学校に戻ります。ですから数時間だけ雷門の生徒であることをお許しください」


涙は深々と頭を下げた。


「折り入って相談なんですが...全校生徒を集めるてか校内放送のネタバラシどっちがいいですかね?」


相談した結果放送だと一方的過ぎて混乱や誤解を招きそうだから全校生徒を集める事となった。


自分でも全校生徒を集めるのは少しやり過ぎだと思う。


しかし全員に納得してもらわないといちいち訂正していくのは面倒だから仕方がない事なのだろうが。


だがこの問題は一応解決していると言えばしている。


人は自分にとって都合の悪いことは言わない保身という性がある。


魅麗も例外なく、いくら認めたとはいえ、自分からバラしたりしないので真実が広まる事はなかなかなかった。


自分の声だけじゃどうしょうもないのでマイクを借りることに。





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ