Interval of death

□第壱話
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「・・・痛って」

頭がズキズキする
目もぼやけていて
ちゃんとピントが合わない

「何処だここ?」

頑張って体を起こし
目を凝らしてみると

ぼんやりと薄気味悪く光る電灯に照らされ
窓には板が釘で貼られている

周りには机や椅子があって 壁には黒板

「学校・・・か?」

もう一回り見ると
机の向こうには
誰かが倒れている

あれは



「・・おい、皆!!」



[Interval of death]


将「おい!おい!!」

メンバーの体を次々
揺すっていく
だけど、びくともしない

将「おい!大丈夫かよ!!おい!!!」

「・・ん」

将「虎!」

虎「・・・将?? てか頭痛て〜」

将「よかった〜 死んでるかと思った」

虎「勝手に人殺すなよ
そういえばこいつらは??」

将「あっ!!」

次々に起こしていく
皆無事だ
将「はぁ〜 お前ら大丈夫かよ」

メンバー全員で円になって座る

ヒロト「大丈夫だけどさ・・・」

Nao「すっげぇ頭痛い」

沙我「なんか殴られた感じしない?」

確かにそんな感じがする

将「何があったか覚えてる?」

虎「・・それがさ、覚えてないんだよね
ここに来る前何やってたっけ?」

NAO「俺も覚えてないけどさ
なんか皆と一緒にいたような気がする・・・」

将「そうだよな でもメンバーだけじゃなくて他にも一緒に誰かといたような・・・」

ヒロト「ちょっと待って!!」


突然のヒロトの大声に
皆振り返る

ヒロト「俺達ここに連れてこられたんでしょ?
だったら俺らやばくない?」

虎「・・・逃げるか?」

将「そうだよな 別に手足縛られているじゃないし」

沙我「ちょっとドア開いてるじゃん」

数十センチ開いているドアの隙間から
闇が見える

Nao「閉じ込められているわけじゃないんだ」

虎「じゃあ なんで俺らこんな所に連れてこられたんだ?」

虎がドアに手をかけた



『まだ出て行っちゃダメだよ』



虎「はっ?」


ドアを開ける手が止まる


人間じゃない機械的な声
甲高く 馬鹿にしたような口調だった

虎「なんだよ 今の声」

ヒロト「・・・アレから聞こえた」

皆が見上げた先には
学校のチャイムが鳴るスピーカー

『こんにちは アリス九號の皆さん。
やっと目が覚めた?』
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