Infinite Stratos:Re
□第二夜
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◇
数分後、山田先生が帰ってきた。
織斑先生に引き摺られて。
「碧海……お前の入れ知恵か?」
「は?」
山田先生が引き摺られて来たのにも驚いたが、織斑先生の発言が余りにも意味不明でキョトンとしてしまう。
「涼夜兄は何も言ってないですよ」
「……そのようだな」
どうせこの人のことだから、俺の反応で判断したんだろうなァ……。
「山田先生は一体なにを言ったんですか?」
「いや、お前の部屋のことでな……自分の部屋か、私の部屋に置くのはどうかと言い出してな」
うわァ……。
「それより、涼夜兄の部屋はどうなったんですか?」
俺と千冬さんが呆れている間に、一夏が本題を促す。
「ああ、そのことだが……碧海」
「なんすか?」
「お前はホテルに泊まっているのだな?」
俺がコクりと頷く。
それを見て織斑先生が続ける。
「金銭的には大丈夫なのか?」
「……まァ、政府から結構な額もらいましたから」
通帳の金額は高校生では考えられない程になっている筈だ。
「そうか。なら出来る限り早くに部屋を準備する。当然、なにかあれば直ぐに知らせるんだ。それでいいな?」
「了解しました」
そのまま俺は、自分が宿泊しているホテルの場所、連絡先等をメモして織斑先生に渡した。
◇