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□つぎはぎだらけ
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「ああっ!はんっんっん」

「っ…片倉様…!!」

「ひっ、やめ、中やだぁっ、政宗様にっ…まさ、あぁっ」

「くっ…!」

「んんんーっ!」

男の欲が小十郎の中へと
どぷどぷと注がれる。
その感覚にがくがくと
腰を震わせながら
小十郎も絶頂に達した。

ひくん、ひくんと
体を震わせる小十郎の頬に
そっと唇を這わせれば
小十郎の中がぎゅっと締まる。
それを驚いて小十郎を見れば
恥ずかしそうに唇を噛んで
涙に濡れた顔を赤くした。

その初な反応に
まだ小十郎の中にあった
男のものが熱を取り戻す。
それに驚いたのは小十郎で
慌てて起き上がろうとしたが
すぐに布団に押し付けられた。

「やっ、待て、まだあと二人ぐらいは…っ!」

「俺達の性欲処理係なんでしょう?片倉様が起こした熱なんですから、ちゃんと処理して行ってくださいよ」

「あ、っん」

男が緩く突き上げてやれば
吐き出した欲でますます
滑りのよくなったそこが
ぐちゅりと音をたてた。

思わず小さく鳴いた小十郎を
男は愛しそうに見つめながら
達したばかりで敏感になった
小十郎の男根を弄る。
それはすぐに反応を示して
またダラダラと先から
白濁を垂れ流し始めた。

「片倉様、」

「ひっ…あ、ん…くぅ…」

ゆらゆらと揺れ始めた
細い腰を撫でてあげれば
小十郎の閉じた瞳から
スーっと涙がこぼれた。
その爆発的な色気に
また興奮するのを感じる。

男は男根を抜くと小十郎の
体を四つん這いにさせて
再び後ろから押し込んだ。
白い背中が仰け反って
中が苦しいほど収縮する。

「片倉様…いいっスか?」

「…ここまで、しといて、聞くな………っ」

「それもそうっスね」

カラカラと男が笑うと
小十郎はまた呆れたように
深く溜め息を吐いた。

「お前、そんなに溜まってんのか」

「溜まってるっていうか、片倉様がエロいからっていうか」

「は?」

「俺達みんな、初めて片倉様を抱いてから、遊郭で女抱いても起たなくなっちまって」

「?…それは、どういう…っん、やああっ!?」

男は小十郎の腰を掴んで
パンッと一突きした。
吐き出したものが中で
ぐちゅぐちゅと溢れ出す。

「あ、あぁっ…」

「だから、片倉様。筆頭だけじゃなくて俺達のことも見てくださいよ」

「っん!」

後ろから小十郎の赤く
立ち上がった突起を弄りながら
男が腰をつかえば、
小十郎の男根からは
パタパタと汁が溢れた。

あまりの快感に頭が真っ白で
男がなにを言っているのか
どういう意味なのか
理解できなかった。

「んひぃっ、あ、胸っ弄んな、あぁ…やだぁっ」

「嫌じゃないっスよね。ほら、こんなにたってる」

「ひああっ!んんっ、も、あっあっ、ああああっ!」

びくんと小十郎の体が跳ねた。
どうやら達したらしい。
中のうねりと締め付けに
必死に耐えながらも男は
小十郎のいやらしさに
ニヤけが止まらない。

「乳首、感じやすいんですね?流石、筆頭に慣らされてる」

「あ、ちがっ、やあっ!まだ動くなっ、ひんっ」

真っ赤に尖るそれを
再び弄りながら律動を
更に激しくしていく。
小十郎のオールバックは
ぐしゃぐしゃに乱れて
ますます色気を醸し出す。

「筆頭が、羨ましいっスよ…毎日抱けるんですから」

「んっ、はあっあっん、やらっ、もうっやらぁっ」

「はは、舌回ってませんよ、片倉様。そんなに気持ち良いっスか?」

「ひっ、ひ、あ…っ!」

「ほら、口でちゃんと言ってください。酷くしますよ」

「やっ…っきもちい、気持ち、良いっ、や、んあっ、ひっ」

「っ…!かわい…片倉様」

「あ!あ!いく、また…いくっ…んああっあ」

「っ…俺も…、…っ」

「ん、あんん…!やっ、中は、ああっ」

「もう一回出したんですから同じっスよ…っ!」

「やら、あ…っ中に、出されたら…っ感じすぎて、嫌だぁっ」

「ッ…!ああもう…!」

この人はどんだけ
俺達を不能にするつもりか。
男は頭を抱えたくなるのを
堪えながらどんどん
腰を速めていく。

「んあっ!あ!ひ!うああ…っ!」

「出しますよ…っ!」

「あ、だめっ、だめえっ!ひっ!やぁあああああ…!」





「………あー」

意識を飛ばしてしまった
小十郎に男は頭をかいた。
少し虐めすぎたか。
でも、穏やかに眠る小十郎に
思わず頬が緩んだ。

「片倉様…」

「…ん…まさ、ね…様」

「!」

小十郎の口から出た
あの人の名前に一瞬驚いたが
もう苦笑いするしかない。

「筆頭、愛されてんなぁ」

小十郎が好きだ。
でも政宗も好きだ。
二人には幸せでいてほしいし
引き離せるとも思わない。

そんな複雑な伊達軍の兵達に
夜に訪れるこの時間は
儚く甘く苦しい夢であった。
















つぎはぎだらけ

(それでもいいから)
(ゆめでもいいから)


















 
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