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□溶けてしまいたい
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そして今、ベッドの上。
胡座をかいて座る俺様を
跨いでいる状態の小十郎さんは
自分の指を後孔に入れて
甘い声を漏らしている。
それを下から見上げられる
俺様はかなり幸せ者だと思う。

「んぅ…う、……んっ」

赤く染まった顔で
切なそうに眉を寄せて
薄く目を閉じて。
短い睫毛がふるふる震えて。
時折身体がひくり、と跳ね
甘い小さな喘ぎが上がり
後孔からはぐちゃりと
やらしい水音が響く。

まだ触れていないのに
小十郎さんの男根は
起ち上がり白濁が溢れて
下まで濡れて凄く卑猥。
目の前で乱れる小十郎さんの
色気に思わず唾を飲んだ。
これはもう俺様が無理。

「っ小十郎、さん…」

「ひ、…ぅ…佐助ぇ…もう、」

「うん、入れても良いよ…?」

優しく微笑みながら
小十郎さんの白い首筋に
俺様のものって跡を残す。
小十郎さんも目を細めて
同じように俺様の首に
唇をつけて強く吸った。

「お揃い、」

赤く咲いたお互いの華を
愛しそうに見つめながら
小十郎さんが笑うものだから
俺様は前に体重をかけて
小十郎さんを押し倒した。
切れ長の目が驚いたように
少しだけ開かれる。

「佐助…?今日は俺が、」

「小十郎さんは自覚が足りなさすぎっ!そんなんで他の男に犯されても俺様知らないからね!」

「…俺が他の男に犯されても知らない振りできるのか?」

「………小十郎さんを犯した奴は俺様が殺す」

「おいおい、殺人はするなよ」

苦笑いを浮かべて
小十郎さんはゆっくりと
足を俺様に広げた。
入りやすいように、
腰まで上げてくれて。
いっつもこうだったら
いいのにな、と思いながら
俺様も苦笑いした。

小十郎さんの両足を
肩にかけて大きく前に
体重をかける。
そしていきり起った男根を
十分に濡れた後孔に
ゆっくりと挿入していく。

「っ…く…う」

「辛い…?」

「大丈夫、だ…っ」

大丈夫なんかじゃないくせに。
ほんと、お馬鹿さん。
苦しそうに喘ぐ小十郎さんは
見ているのも辛い。
そんな時、視界の隅に
さっきのトリュフが見えて
俺様はそれを一つ摘まむと
自分の口の中に入れた。

すごく甘くて美味しい。
俺様でもこれなら
何個でも食べられそうだ。

「このチョコ、高かった?」

「…ん、少し…な」

小十郎さんの少しは
少しじゃないから
きっと凄く高いなコレ。
俺様はちょっと感動しながら
チョコを口の中で
ある程度溶かすと
小十郎さんに深く口付けた。

「んっ…!?」

どろりとそれは小十郎さんの
口の中に流れていって
甘ったるい香りが
鼻の奥まで駆け抜ける。
唇を離せば飲み込むことしか
出来ない小十郎さんの喉が
ごくりと上下した。
それを狙って一気に
腰を押し進める。

「やっ、ぁああ!?」

びくびくと腰が跳ね上がり
ぎゅうっと中が締まって
俺様は息を詰めた。
俺様のを根元まで一気に
くわえこんだ小十郎さんは
小刻みに震えている。
口許からは涎とチョコが
とろとろ流れている。

それを舌で舐めとると
またぎゅって中が締まった。
…ホワイトチョコだったら
もっと良かったのにな。

「さ、すけ…」

気付けば小十郎さんの手が
首に巻きついていて
熱が籠った目が下から
真っ直ぐに見上げていた。
俺様の大好きな目。

「あっ…早く、動け…」

慣らされた体が疼くのか
俺様の足に足を絡めて
早くしろとのご命令。
誰も逆らえやしない
甘い、命令。

「仰せのままに」

「ふぁあっ!」

ふわりと笑って
小十郎さんを抱き込む様に
腰を掴み律動を始める。
しこりを突く度に
跳ね上がる艶かしい体に
俺様の心臓も跳ねる。
もっと乱れて。
俺様の腕の中でなら
怒ったりしないから。

ツンと立ち上がった
小十郎さんの胸の突起を
口の中でころがしたり
甘噛みすれば面白いぐらいに
喘ぎは大きく早くなる。

「あ!やぁっ!ぅ、んあっ」

「は…あ、小十郎…っ」

相変わらず凄い締め付け。
俺様の息も上がってきた。







 
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