●怖い噺 六


□ベッドの下
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ある女の子が両親の留守に一晩夜を明かすことになった

彼女は用心のために家中の窓という窓にしっかりと施錠していったが、一つだけどうしてもかぎをかけられない小さな窓があった

どうしようかと少し悩んだが小さな窓だったし、愛犬も一緒にいることだし大丈夫だろうと思ってそのままにしておいた

しかし、夜半に何かぴちゃぴちゃと水の滴るような音がするのに気がついて彼女は目を覚ました

何が起こっているのか不安だったが結局それを確かめに行く勇気はなかった

その代わりにベッドの下で寝ている愛犬のほうに手を伸ばすと手を舐め返してきた

そのことを確認して一心地つき彼女は再び眠りについた

翌朝彼女はリビングで首を掻ききられ、天井からつるされている愛犬の姿を発見した

水の滴るような音は犬の傷口から流れ出た血が床を打つ音だった

そして、愛犬がいたはずのベッドの下からは一枚の紙切れが見つかった

『人間だって舐めるんだよ』

−終わり−

なんて変態的なフレーズ
ちなみに僕のベッドの下は漫画と週刊誌だらけ…

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