●怖い噺 七
□隠された日記
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俺の友達から聞いた話
友達は先輩から聞いた話だそうだ
海岸がある屋敷で一家心中事件があったそうだ
その先輩等ABCは遊び半分で肝試しに行った。その屋敷は物の見事に廃墟になって、二階建てなんだが二階に続く階段が無い
Aは座敷にBは風呂場にCは周辺を携帯のカメラで撮っていた
Aは座敷を探したが何も見つからないBは足場も悪く暗くて探索が困難なようだ
Cは相変わらずふざけてパシャパシャ撮っていた
そうしてるうちに日が暮れた
この屋敷は周辺が海に近いが森に囲まれてて日中も暗い。地元の人たちはよりつかないそうだ
Aは畳の下に何かを見つけた、古い日記のようだ
Aは日記を読んだ
○月●日
今日お父さんがいつもよりきげんが悪い。いつもよりお酒のんで母さんをたたいたり、なぐっている
かいこだとかふしんだとかいってた
なんかこわい
〇月◇日
父さんがあばれた、ぼくたちはこわくてそれそぞれのへやににげた
なにもきこえない父さんいなくなったのかな
〇月◆日
わなだった。父さんは僕らをおふろばのとなりのへやにとじこめた
お兄ちゃんお姉ちゃんお母さんぼく
みんなとじこめた
これから何が起こるか分からないこわくてしょうがなかった
●月◇日
今日の夜かぎをあけて父さんがお母さんを呼んだ。お母さんはふるえながら行った
となりの部屋みたい、なにか言いあってるみたい。けんかしてる
とたんにゴッて音が聞こえた
バキッグシャッボキッ…
かあさんのすすりなきがきこえた
さいごにおおきい音がしてかなにもきこえなくなった
その後ギー…コギー…コ
ぶきみなおとが聞こえた。ぼくはこわくなった
●月□日
母さんが帰ってこない
母さんが帰ってこない
母さんが帰ってこない
なんだかこわい
今日の夜はお兄ちゃんが呼ばれた
昨日みたいに口げんかしてるみたい
バキッグシャッ…
お兄ちゃんとお父さんがたたかってるみたい
でも昨日の大きい音がしてなにもきこえなくなった
ギー…コ、ギー…コ
またきこえた
こわくてねむれなかった
お姉ちゃんにだかれてねむった
Cは飽きてきたのかBの方に行った。Bは何か見つけたらしい。Cは携帯のライトで照らした…鋸だった
●月△日
きょうはだれ?お腹すいた
お姉ちゃんもぼくもこわくてふるえた
夜が来るのがこわかった
お父さんはお姉ちゃんを呼んだ。口げんかは聞こえなかった
ただ泣き声だけ…今日は大きい音とあのぶきみな音だけした
こわい こわい こわい
日記はその後のページはなくそこまでで終わっていた
Aは嫌な予感がしてBの方に行った
Bは風呂場を出た
隣の部屋に手を伸ばした
真っ暗だった。Cに携帯を借り照らしてみた
真っ赤な部屋だった
ABCは怖くなり屋敷から出た、全速で走った
Aは走る合間に何かの視線を感じた…後ろを振り向くと
…下半身が無い子供が手を振っていた
−終わり−
勝手に人の家には入らない様に
ちなみに人の日記は読まないように
そして書いている人は誰かに読まれる覚悟をしてね