●怖い噺 七
□首が無い
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去年の夏友達4人で海に行ったときの話です
行きはルンルンで音楽爆音にしながらテンション上げて行きました。すると一人がトイレ行きたいと言いコンビニを探しました
でもそこの地域はなぜか時代が遅れてるような古い感じの地域でした。コンビニを探してもみつからず彷徨っていました。初めて行った所なので道もわからずただ地図を頼りに走ってました
見つからず彷徨っているうちに友達も限界になり外で済ませました
その後の事です。いきなり対向から凄いスピードの車が来ました
その対向車が通り過ぎる前何か嫌な感じがしたんです
通り過ぎる前に私は運転手だったので対向車の運転手は見なかったのですが助手席に乗ってた友達が通り過ぎた瞬間キャー!!と悲鳴をあげたんです
私は友達の悲鳴にびっくりしてしまい急ブレーキをかけました
そして私が助手席の子にどーしたの?!って聞いたらさっきの対向車首が無かったって言うんです。私も他2人の子も信じられずスピードが早すぎて見えなかったんでしょと軽く流しました。でもその子は震えていて視点も合わないくらい怯えていたので勘違いにしてはおかしいなと思いました
それから車で1時間ほどで目的地の海に着きました
着いてからもその子は魂が抜けたように私達と口もきかなくなってました
気になった私は他2人が海で遊んでいる時にその子にどーしたの?体調悪いの?と聞くとずっと着いて来てると言って
誰が?と聞くと車の首の無かった人。と答えてなぜかその時背筋がゾクゾクして寒気がしたのを覚えてます
何?本気で言ってんの?恐がらせるために言ってるんでしょ?と私が半笑いしながら聞くと信じないならいいよと言いその子はトイレに行くと行ってその場からいなくなりました
それから10分経っても30分経っても彼女は戻って来ませんでした
心配になり友達2人に言い探す事にしたんですが海の家は一つしかなくてトイレを見に行ってもいませんでした
おかしいなぁと思い車に戻ってみることにしました
すると彼女が服着たままびしょぬれで横たわってました
水着にもなってないし海に入った様子も無かったのでなんで?と思い彼女の所に駆け寄ると見た瞬間私たちは青ざめました彼女の首に5センチほどの傷があったんです
必死で彼女に話し掛けると、うなずくだけで明らかに様子がおかしかったんです!いつもは明るくて元気な子が人格が変わったみたいに恐い顔をしてました
首の怪我どーしたの!?と聞くと、わからないわからないと言って急に泣きだしてしまったんです
なにはともあれ病院に連れて行かないとと思い車で近くの病院を探しました。傷は浅かったので大事にはいたらなかったので安心しました
こんな状況で海で遊んでられないと思い近くの民宿に泊まる事にしました
私達3人は全く何が起こったのかわからず混乱してましたが彼女は明らかに様子がおかしいので落ち着いてから聞くことにしました
その夜彼女は夕飯も少ししか食べず食べおわり普通にお喋りをしてても彼女は私たちと口も効きません。それから12時過ぎに皆で疲れたので寝る事にしました
布団に入り私は行き運転して来たせいもありすぐ熟睡し皆寝静まった深夜にぃきなり金縛りにあいました
なかなか開かない目を開けて見ると助手席に乗ってた彼女の枕元の上に首の無い男性らしき人が立っていたんです
私は恐くて恐くて目を閉じようとしたんですが、どーにも閉じる事ができなかったんです
あんなに恐くて長い金縛りは初めてでした
首の無い男性は彼女の足元に行ったり枕元に行ったりしていてとても恐かったです今でも頭に焼き付いてます
首の無い男性は何回も彼女の回りを浮遊していました
しかもはっきりとは覚えていないんですが首が〜みたいな事がいろいろな雑音とまじり聞こえました
恐ろしくて心の中で何回も金縛り解けろと繰り返しそれから何分経ったかわかりませんが金縛りが解けました
解けた瞬間すぐ彼女を起こしましたそして金縛りにあった時の話をしたんですすると起き上がって彼女はまた泣きだしたんです
もしかしてと思い翌朝近くのお寺に行ったんです
そこの住職さんに彼女のお祓いをお願いする事にし住職さんは彼女を見た瞬間にいけないものが憑いてると言いすぐ座禅させお経をとなえました。彼女の顔色も良くなり事情を話したんです
ここの海へ向かってる途中に対向車が物凄いスピードで通ったんです、その時彼女が首の無い人を見たと言ってその時から彼女の様子がおかしくなったんです
と住職に言うとそこは〇〇橋の近くではなかった?と聞かれ確かには覚えていないんですが橋を通ったような気がします
と答えるとそこの地区では有名な話で昔首切り場だったと聞かされました
それを聞いただけでも身震いが止まらなくなりました
でもなぜ4人いたのに彼女に憑依したのかが今でも不思議です
それと後からですがお祓いしてもらい彼女が元に戻った時に聞いたんです海に着いてからトイレ行くって言ってどこに行ってたの?
って聞いたらあまり覚えてないけど自分で持ってた剃刀で切ったと言ってました
おそらく彼女に憑依してた霊にやられたんだと思いました
あの時きずいてあげなかったら今頃彼女はって考えると今でも恐ろしいです…
この事以来私は幽霊の事を信じるようになりました
−終わり−
信じていない人に限って体験するケースが多いですよね