●怖い噺 拾


□児童館
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私は週に3日程、1歳の息子を近所の児童館で遊ばせるのを習慣としています

いつもはお昼寝後の1時位から3時まで遊ばせるんですが、その日は用事があり児童館に行くのは午後5時からと遅くなってしまいました

そうなると児童館の利用者さんもだいぶ少なく、私達親子の他は2〜3組の親子が遊んでいるだけでした

夕飯の支度もあるので時間が気になり館内の支柱に掛かっている時計をふと見上げたら、男の子が張り付いていました
支柱に
有り得ないです

床から2m程の高さの壁にペタリと四つん這いで貼り付き、支柱をぐるぐると這っていました(支柱はたぶん1.5m×1.5mくらい)

私には「生きてるよな?」と思うくらい姿形がハッキリ見えるのに、他の誰もこの異常な光景に気付きもしない
ちなみに容姿は1歳半〜2歳くらい?

驚き過ぎてしばらく呆然としていたら突然動きを止め、バッ!!
と首を上げ私と目が合いました

声は聞こえなかったけど、こちらが男の子の存在に気付いたのが嬉しいらしく満面の笑みでケタケタ笑う(仕草)と今度は異常なスピードとテンションで天井や支柱を這いずり回り出しました

もうその時点で私は恐怖の限界になり息子を抱え児童館を飛び出し帰宅しました

もう怖くてそこの児童館行く勇気ないです…

−終わり−

自分だけが気付くことの気まずさ…わかります?

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