●怖い噺 参


□壁の女
1ページ/1ページ


どこかで聞いた話なんだけど

Aさんが大学に合格したので大学の付近にこした時の話らしいのですが

いわゆるいわく付き物件ってとこに入居したんです。大家さんからはどんな事件があったのかを聞かない約束で、かなりの格安で借りれたそうでAさんはとてもよろこんでいたのです

そして引越し当日友達のBさんとCさんに手伝ってもらいそのアパートへ行ったのです

部屋の間取り図しかみていなかったので不安だったのですがリフォーム済みなのか、やけに小奇麗な部屋で安心したようです

しかし、その部屋には似つかない三面鏡がおいてあったのです

前住んでいた人が置いていったものなのかなと思って気にせずに捨てることにしました

3人で抱え外に出し部屋に戻ったときギョッとしました…壁には白いワンピースの女が書かれていたのです

とても綺麗な絵だったのですが彼女には足がかかれていないのです…

B「気味が悪いね…」

A「なんで、足を書いていないんだろう」

C「気持ち悪いけど壁塗り替えるわけにもいかないしポスターでもはっとけ」

Cさんの意見に賛同し、そのワンピースの女に見合う大きさのポスターを貼り付けまた、淡々と片付けをはじめました


そして夜やっと片付けが終わり引越し祝いをし気づけば深夜。Bさんは帰っていきましたがCさんは酔いつぶれてしまいました。二人はすぐ横になり眠りについたのですが…Cさんが足に激痛がはしり飛び起きたのです

C「いってぇ…なんなんだよ」

A「どうした?おい…足…」

Cさんの足首には赤い後がついていたのです

C「なんか…いるよ…この部屋…」

A「まっさかぁ幽霊でもでるっての?とりあえず寝ようぜ。明日朝早いしさ。」

C「おれ…かえる…」

びびったCさんは帰ってしまいました

その日は何事も無くそして数日たっても何もなかったのです。後日Cさんがびびってただけとからかったりしていました

そしてしばらくしてこのアパートでの生活になれた頃、Cさんが突然の死を迎えたのです

死因は事故死だと言うのですがどうも不自然な死に方で両足がなくなっているというのです

違和感が残るものの葬式も終わりひさしぶりに部屋に帰ってみるとなにか空気が違っていました

部屋を見渡すとポスターが破れかかっている

いったい誰が…そしてその切れ端からだらりと赤い何かがすじ状に垂れていました

そんな…まさか…

Aさんは覚悟を決めポスターをはがしました

そこには…ワンピースの女が微笑んでいました

無かったはずの足と真っ赤に染まったワンピースで…

−終わり−

幽霊の女の人って
たいがいが赤いワンピースとか白いワンピースとかトレンチコートですよね
ゴスロリとかロリータは居ないのかっ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ