●怖い噺 拾


□高知県の民謡
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高知県の民謡に

「お月さま桃色誰が言った
尼が言った尼の口ひきしゃげ(ひきさけ)」

というものがあります

歌詞の訳については諸説あるようですが…
私が聞いた説


あるところに一人の尼が居た

もちろん尼なので、色恋沙汰はご法度

ところがこの尼に言い寄る男が現れる

はじめはこの男に困り、避けていた尼も、ついには男の熱意に負け

「これきりで最後にする」

という約束のもと一夜をともにすることになった

ところがこの男は異常だった

尼の上に馬乗りになったかと思うと、尼を犯しながら顔を殴打した。何度も何度も

やがて尼は血まみれになりぐったりとしてきた

そこで男は尋ねた「今宵の月は何色か」と

目まで血に濡れた尼は「桃色」と答えた

これを聞いた男は満足したのか、腹を立てたのか…更に興奮すると

「ほらをふくな」

と尼の口に手をいれ、そのまま顔を引き裂いて殺してしまったそうだ

後に残るは無残な尼の骸のみであった。


現在ではこの唄ももう忘れられつつありますが、一部の子供たちには

「嘘をついたら口を引き裂かれちゃうよ」

という教訓として伝えられています

(もちろん性的な描写は抜きで)

ちなみに史実でT町に資料も残っています

−終わり−

地方に伝わる唄って酷い内容のが多いですよね

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