●怖い噺 拾
□逆夢
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悪夢を見た
ただひたすら
手で首を絞められてる夢
相手の顔は靄がかかったかのように見えない
振り解こうと必死にそいつの手首を掴むも、一顧だにされず意識が少しずつ薄くなるのみ
目が覚めたのは夢の中で意識が途切れたと同時だった
思わず首に手をやる
嫌な汗が体を包んでいる
これで首に手形の痣でも残っていれば怪談話だ…
そう思いながら洗面所で服を脱ぎ鏡に目をやった刹那
凍り付いた…
残っていた…紫色の…手形の痣が
くっきりと…
首では無く
手首に…
−終わり−
普通なら自分は首を絞められる側のはずなのに…絞める側なんて
珍しいですよね♪