●怖い噺 壱
□かくれんぼ
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私が高校生の冬に体験した話です
当時私は部活などやっていなくて放課後にはいつも仲良しメンツ5人で集まって遊んでました
その日は冬+雨ということもあり部活のある生徒以外はすぐに下校していたのですが、ノリで5人でかくれんぼをしようってことになり
学校内の低範囲でかくれんぼをすることにしました
そしてじゃんけんで負けたI君が鬼になり、みんなバラバラに学校内に隠れたんです
私は暗く人が少ない学校内で一人でいたくなかったため、友達のAちゃんを探して一緒に隠れようと思いました
ケータイで電話しどこにいるか聞いたところ
「2−Cに隠れてる」
と教えてくれたのですぐに2−Cに行くと電気の消えた真っ暗な教室の奥にAちゃんが隠れてました
外も暗くてお互いの顔もよく見えない状態でひそひそ話しながら隠れていました
私「かくれんぼ楽しいね」
A「うん」
私「でもちょっと怖いね」
A「うん」
私「…幽霊とか出てきそう」
A「(なんかつぶやいたけどきき取れない)」
暗くて良く見えなかったもののその後Aちゃんは無言で私の方を向いていました
するといきなりガラッとドアが開きI君が教室に入ってきました
I「おっ二人みっけ!誰?」
A「やだー!暗い教室で二人きりとかやらしぃー」
?
一瞬意味がわかりませんでした
今隣で一緒に隠れているはずのAちゃんがI君の後にいたんです
私はぞっとし心臓はすごい早さで鳴っていました
A「電気つけるよー」
一瞬で教室内が明るくなり、すぐに横に目をやると誰もいませんでした
ホッとしたと同時に真後ろから
「いるよ」
と声が聞こえ私はあまりの怖さに急いで教室から逃げ出しました
この話を4人にしたところ私がAちゃんに電話をした時Aちゃんは既に見つかっていて
私の電話はノイズのようなザーっとした音と途切れ途切れの私の声
その私の声とかぶさるように
「い−れ−て」
というクリアな声が聞こえたらしいです
−終わり−
かくれんぼをしていると
時たま見つけてはいけないモノまで見つけてしまうようです
にしても 皆さんは“かくれんぼ”という言葉 おかしいと思ったことありませんか?
だっておかしいでしょう?