●怖い噺 弐


□夜の学校で遭遇したもの
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高3の学園祭シーズンの時の体験談

高校生として最後の学園祭という事もあり、みんなは気合を入れて準備してた

自分のクラスの出し物は「マジックルーム」というので色々な仕掛けをして、お客に度肝を抜かせようというのだ

学園祭本番2日前、どうにも本番に間に合いそうにないので作業時間を延長
普段は最高でも7時までだったけど先生に頼み込んでその日は9時を回っていた

女子はいつもどおり7時までで打ち切り帰宅、後は男子だけで準備と味気なかった

9時をまわって、ある程度作業が終わった所で今日はこれまでという事になり後片付けして終わり

俺とAとBは工具を技術室に返しに行く事になり技術室に行った

朝や昼とは違い学校中はいつもと違う独特の雰囲気で俺は異様にテンションが高かった

技術室は1階にある
階段を下りて長い廊下を歩いてる時Aがこう言った
「ん?今向こうに女子が居なかったか?」
Aが指を指したのは体育館に繋がる渡り廊下だった

この時間に女子は居ないはず
しかし友達どうしでお喋りでもしてるのか?
「ダメだねえ、こんな時間まで残ってたら、俺が注意してきてやる」
と、Bが言って渡りに行った

俺達はBをほっておいて技術室に工具を返しに行った

面倒臭いが工具などをきちんと元にあった場所にかえしてる途中Aは
A「あの女、何かおかしいんだよなあ」
俺「何がおかしいんだよ?」
A「なんかさ、スゥーって動いてたんだよ浮いてるみたいにさ。しかも顔が青色に発光してたし」
俺「おいおい、幽霊って言いたいのか?んなもん出る訳ねーじゃん!幽霊だったら今頃Bは連れて行かれてんぞ」

などと言いながら片付けを終わり技術室を出ようとしたその時Bが猛ダッシュで戻ってきた

俺「ちゃんと注意したのか?」
Bは息を切らしながら
「出た…出やがった!」

Bが言うには渡り廊下に行ったが女子生徒が居なかったので戻ろうとした時渡り廊下沿いの物置からドンドンと叩く音がしたので振り向くと物置部屋の窓(半透明)から青白い顔の女が窓に張り付いて窓をドンドンと叩いていた

そして明らかに女の声ではなく男みたいな
低い声で「うごおぉおおお!!!」っと叫んでいたらしい

びびったBはその場を後にした

俺は冗談だろと思ったがAの言った事と冷や汗まじりのBを見て嘘じゃないんだと思った

B「早く帰ろう!こんなトコにいてられっかよ!」

しかし帰るにはその渡り廊下が見える所にゲタ箱があるので嫌でも行かないといけない

だんだんとゲタ箱の所まで近づいて来たが

B「勘弁しろよ〜こえぇ」
俺は渡りを見たが何も変わった所は無く、早足でゲタ箱まで来たが
A「調べてみるか?」
俺・B「はあ?」

A「このまま帰ったら何かスッキリしねーじゃん!それに幽霊1回見てみたかったし」
Aはすごく落ち着いた口調でそう言い渡りに向かって行った

B「勝手にしろよ。俺は帰るぞ!お前も帰ろうぜ!」
俺「ん〜俺も興味あるんだけどなあ。しばらく様子見るわ」
Bは1人になるのが嫌だったのかBもその場で待機
1,2分してAが帰ってきた
俺「どうだった?無事だって事は何も無かったんだよな?」
B「俺はホントに見たんだ!嘘じゃねえぞ」

と話してたら
突然Aが「クッ…フフフ…アハハハハ」
いきなり笑い出した

すると後からドンドンと叩く音が聞こえ「ぐぉおおおぉぉおおお」と凄まじい苦痛の声が聞こえた

俺「やべえ…帰るぞ!」

Aは依然と笑ってる

俺とBは恐怖で自分の事しか考えずにAを置いてその場を後にした…

−未−

この噺は実は未だに終わってはいないんですよ
なので−終わり−と言う言葉で締めることが出来ない…この続きを語れる者は果たして此の世に居るのか…

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