●怖い噺 弐
□文字を教えて
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親しい友達に聞いた噺
ある二人の女生徒が学校でこっくりさんをしていた
女生徒達はわいわい騒ぎながらこっくりさんを楽しんでいたが、一人が塾に行かなくては行けなくやめることに
「こっくりさん、こっくりさん、終わってもよろしいですか?」
示したのは「いいえ」
怖くなった二人は急いでその教室から飛び出し家へと帰ったそうだ
そして十年後
一人はあの事件のことはすっかり忘れ
結婚して子どもも生んで幸せな家庭を築いていた
そしてある日
子どもが「文字を教えてほしい」と頼んできたので、その子の親は喜んであいうえお表を買って教えたのだが
突然 子どもが引き付けを起こしたように白目をむいてうつぶせに倒れてしまった
あわててうろたえていた親ですが、引き付けを起こしたときは見守るのがいいとどこかで聞いたので見守ることに
すると
子どもは指を動かしだし
指が示したのは、あいうえお表の文字
「ま だ お わ つ て な い よ」
−終わり−
呼び出したらきちんと帰さないと
いつまでもアナタの傍を彷徨い続けることになってしまいます…
慣れない所で生活するのは辛いのできちんと帰してあげて下さいね