恋愛2
□ふざけんなチャラ男
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「どうしたの〜
え、家出ー??」
公園のブランコに座って下を向いていた芽衣に話しかけてきたのはいかにも軽そうな男だった。
(今だけは、
独りにしとけよっ!!怒)
「……」
「この辺の子なのー?」
芽衣はシカトを続ける。
「俺と遊びにいかない?」
「触んないでっ!」
芽衣は腕を握りブランコから立たせようとするチャラ男に叫んだ。
「な!
おっきな声出さないでよ〜」
しつこい。
「いいじゃんちょっとくらい」
「もう……
ホントに、やめてっ!!」
泣きそうになりぎゅっと目をつむり下を向く。
「ちょっと、」
誰かがまだ諦めない男に制裁を入れた。
「なんだよ、彼氏いたのかよ…」
男が去っていく足音が聞こえる。
彼氏……?
「晴樹?」
顔を上げるとそこに居たのは和泉だった。
「ごめんね、僕で」