恋愛?

□芽衣の悪い癖
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「あんたの夢なんか聞いちゃいないよ」
再び深い眠りに落ちていく梨子に麻衣華は言い放った。

「あはは…
でも私、梨子のこと言えないかも。だって私も全然変われてないんだもん」

芽衣は困ったように笑った。

(はっ!まさか芽衣、あいつのことがまだ忘れられないんじゃ…)

芽衣には高校時代付き合っていた男がいた。

芽衣は今でも彼のことを想い続けていたのかもしれない。

「そんなに焦らなくたって大丈夫だよ、少しずつでいいんだよ、そうすればきっと…」

「そうだよね、今すぐどうこうしようとしたって無理だよね。ちょっとずつでいいんだよね。ありがとう麻衣華!」

芽衣に笑顔が取り戻ったので麻衣華は安心した。

(確かになー、そんなにすぐには忘れられないよなー)

別れたとは言え好きだったんだから…


「この間もね、ほらこれ見て!このバック!!また買わせちゃった〜」



へ?




「やっぱり止めようと思ってもなかなか止められないんだよねー!貢がせる癖」

「ってそっちかい!!」

アッハッハと笑う芽衣にビシィッと突っ込みを入れる。

確かに芽衣には男に貢がせる癖があった。

前の彼はそれで破産して、貢げなくなって自滅したのである(笑)。

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