ほしぞらの物語
□くせになるだろ?
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「もぉ!!星月先生ひどいです!!」
星月先生の唇が離れて辺りを見ると外は真っ暗だった。
「いつの間に鍵閉めたんですかっ!!!」
仮にもここは保健室で誰か来たら、なんて心配してたのに…
「あー…おまえが来てすぐだな。」
星月先生は顎に手をそえながら、うんうんと頷く。
「だったら言って下さい!!人に見られたらって、すごく心配だったのにっ……」
頬を膨らます私のおでこに星月先生の唇がふれる。
「悪い、せっかくのおまえとの時間を誰にも邪魔されたくなかったんだ。」
そう言いながら私の髪をいじる彼に反抗できない。
「それは……私もですけど……いきなり…あんな……」
さっきまでの行為を思いだし顔が熱くなる。
「なんだ?お子さまには、まだ早かったか?」
クスクス笑う彼にムッとする。
「もぅ!!子ども扱いしないでください!!」
そうすると今度は星月先生がムッとした。
「だいたい、男からもらった物を平気で持ってくるなとあれほど………。」
言葉を続けようとしていたのを止めて彼はフィッと横をむいた。
「それって………。」
……ヤキモチ………かな?
「まぁでも、」
横をむいていたはずの彼の顔が
気がつけばグイッと近づいて
「大人なキスも」
耳元で
囁く
「くせになるだろ?」
その後の笑顔は反則です。
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