ほしぞらの物語

□煽る、なっ
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「会長っ…ずる、い…です」



荒い息のまま



抗議すると





にっと笑い




深いキスをしながら




ギュッと私を抱きしめて






「…はっ…ぁ……そりゃ…お互い様、だ…」






そういって





彼は



私の両手に




指を絡めて





胸に舌を這わせて





繋がっていた律動を





開始する






真っ白になっていく




頭の中




思うことはひとつだけで






「んっ!ぁ、ゃあ!!…かぃ…ちょ…んぁ!!…すきっ…す…っ…きっ!!…ぁっ!!…」





その想いを



伝えようと






何度も


何度も





その言葉を繰り返す





「……くっ…煽る、なっ……」





「…つき、こ…」





「愛してるっ…」






結局



そのあと




何度も交わり




疲れて




腕枕をしてもらう






幸福感の中







次第に



睡魔が襲ってきて




眼を擦る




「ったくおまえは…」




会長の



呆れながらも




優しげな言葉が



降ってくる



「おまえと一緒にいると」





会長が




私の手首をつかみ




さっきつけた





「心臓が」







キスマークに





もう一度





キスをした







「持たないな」





私も



ですと





囁いて






あなたと二人






眠りにおちた






.
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