ほしぞらの物語
□くせになるだろ?
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静まりかえった保健室
2人の空間で
荒い吐息だけが響いている。
「んぁ……ふっ……ぁ……」
こんな声をだしている自分が
恥ずかしくてどうしようもない
そんな私に気づいているのに
星月先生はクスリと笑って
わざと
舌を
絡めて
深いキスをする。
最初はただ飴をなめているだけだったのに
宮地君がもう一個くれたからどうぞって言ったのに
彼は差し出した飴ではなく
こっちが欲しいと言って
気がつけば
2人で
1つの飴を
共有している。
「はぁ……ん……も…………」
呼吸さえ奪うような
大人なキス
頭が真っ白になる。
口の中でひろがっていた
イチゴ味がなくなっても
それは続いた。
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