ほしぞらの物語

□なれてください。
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梅雨のジメジメが続いたある日。

久しぶりにカラッと晴れた体育の授業中は真夏のようだった。
日が落ちて過ごしやすい気温になってきたはず……なのに。

なんで…


こんなに暑いんだろう……。



「……で、ここはこうなるから……。」

「…う、うん…。」

放課後久しぶりに部活も生徒会もなかった私は課題を教えてもらおうと錫也の部屋にお邪魔していたんだけど…。

「ん?…どうした?」

昔から錫也にはお世話になりっぱなしだけど…


こんなに…



近かっ……た?





少し動くだけで……


触れてしまいそうな距離に、


彼の優しい笑顔があって……


なんだか……



なんでだろう……



私ばっかり意識して……




恥ずかしい………。



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