ひだまりの物語

□喜
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俺は本当に幸せものだと思うんだ

久しぶりの休日に二人で夕食を作って、二人で食べて、二人でソファーに座る。そうして他愛もない話をする。そんな、なんでもない時間がどうしようもなく嬉しい。
ゆっくりと時間がたちいつのまにか俺の肩に頭を預けて心地よさそうに寝息をたてている月子。その寝顔が可愛くておもわずおでこにキスを落とした。
そうしているうちに思い出すのはは昼間の春名さんとの会話だった。

それは昼休み
お昼を俺と月子で食べた後、少し月子が席を外していたときの話だ。

「ねぇねぇ、東月君て月子のどこが好きなの?」

突然来たのは月子の友だちの春名さんだった。いきなりの質問で驚いたけれど、俺の答えは昔からいっしょだ。

「ん?全部だよ。」

そんな俺の言葉に、彼女は一瞬目を見開いて

「ほんっとあの子一筋ね。」

やれやれと呆れられる。

「当然、あいつしかいないよ。」

なんて惚気けると笑われた。

「いやぁ、あんたたちカップルほんと羨ましいよね。実はさ、あのこにも同じ質問したんだけどね!!いやぁ、あのときの“月子の顔”つったら可愛くてさ…」

そういって彼女は彼女の反応や挙動、返答についてを事細かに説明してくれた。普段、直接は恥ずかしがって教えてくれない話をいろいろ教えてもらう。
そして最後に「やっぱり“あの顔”はさせてる本人がみたほうがいいよ!!」と言われた。
それは俺が毎日見ている表情で自覚していたつもりなんだけどやっぱり顔がにやけてしまった。






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