酒井参輝詞1

□最後ノ恋
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お願いだから嘘はやめて… もう傷付きたくないから
貴方との恋… これを最後にしたいから…

何も考える様な事じゃないでしょ…?
気持ちが冷めた時はそう言えばいい…

二人並んで手を繋いで歩幅を合わせて
笑い合って…たまに意地悪に顔を顰めて

心が和む様なそんな時間を…
お互いに過ごせていると そう信じてた…

あの時、無造作に脱ぎ捨てられた貴方の靴
その隣りに私の知らない靴…
怒りも込み上げる悲しみにも気付けないまま
楽しそうな貴方の声を聞いた…

涙が零れぬ様空を見上げたのに雨粒の痛さが心に刺を…
嗚呼結局涙が頬を伝う… 貴方の気持ちが何もわからない
この雨が私の全てを流してくれても…

私の最後の恋がこんな形で終わっても
愛していたから貴方を怨まない…
それでもやり場のないこの気持ちはどうしたらいい?
嗚呼… 戻りたい 偽りの幸せを
感じる事が出来たあの頃が一番良かった…

何も気付けぬ程、馬鹿でいたかった…
目の前の現実を受け入られぬ位に…

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