酒井参輝詞2

□白絹ノ女
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形に残せぬ愛が故に透明であり歪に混ざる
ぽたり…ぽたり…と泣き濡らしただ消えるその時を待つ月の折

冷たい明かりに目を伏せる 白銀の幕を降ろす様に

砕けて散った 如月の忘れ形見
弾けて消えた 白絹揺れる明の彼方

舞踊れば化粧の雪が無垢を淡く彩る
消えてしまいそうな霞む陽炎の様
触れてみれば貴方の愛が焦げ付いて離れない
僅かな温もりに焼き爛れる

引き止める残酷さが故に去り際がほら歪に混ざる
ぽつり…ぽつり…と露が唄えば消えるその時を待つ月の折

冷たい明かりも消え失せる 白銀の幕を降ろす様に

砕けて散った 如月の忘れ形見
弾けて消えた 白絹揺れる明の彼方

見えなければ…
知らなければ…
何も解らないままなら…

涙の温もりさえ焼き爛れる

舞踊れば化粧の雪が無垢を淡く彩る
消えてしまいそうな霞む陽炎の様
触れてみれば貴方の愛が焦げ付いて離れない
僅かな温もりに焼き爛れる

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