酒井参輝詞2

□愛怨忌焔
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面の皮を剥いでは化けの皮を縫い付ける

壹 貮 参 肆 伍 陸 漆 捌 玖

重ね重ね嘯いて

恨めしくも愛しい… 心壊れた傀儡

壹 貮 参 肆 伍 陸 漆 捌 玖

重ね重ね欺き

「愛怨忌焔」

朧月を闇に落とす欲の黒い雨 其の淵を愛でる吐瀉の海
ぎとり…ぎとり…垂れてくすむ欲の黒い雨 見開く眼に恍惚を

痛み故に此処に在りし繋ぎ止めた空ら現
剥離された昨の朔は風穴の夢

裂けた歪から思わず漏れた最後の言葉は

「………………。」

ぶらぶら下がる冷めた両の手 後ろの正面 蟲の声

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