黒崎眞弥詞2
□残穢
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腫れ臓腑る落日の朱 徒爾なる畢生
捻れ捩れ軋み歪む歪な演目
卯の花を腐し怠惰に飢え糜爛る
蝸牛の舌に咲く紫陽花
腫れ臓腑る落日の朱 徒爾なる畢生
腐乱り腐乱り晦冥の澱 腥い様相
鮮明な混濁が手招く様に絡み憑いた
渦巻く喪失
腫れ臓腑る落日の朱 徒爾なる畢生
孵卵り孵卵り孵る蛹 盲目に翅を
縊鬼の囀に結んで見開く
掻いて裂いて嘔吐いて哭いた
さんざめく喪の黒
腫れ臓腑る落日の朱 徒爾なる畢生
捻れ捩れ軋み歪む歪な演目
舌から飢えから犇き晒し垂る辞世
剥離した色彩の終演を綴じた憧憬
褪めた夢