黒崎眞弥詞2

□極悪浄土
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甲乙つけぬが吉と出る世論にして 善悪頼みの押し問答
銭投げ身売りで命の対価得る業 曼荼羅 華を焚べ曝し塵と帰依

齟齬 無く 仰せのまま

傀儡狂悖 抉り裂いた恍惚の様
傀儡狂悖 下賤の跋扈
傀儡狂悖 醜悪な奇声
傀儡狂悖 首を捻じ切り捻り嗤う

傀儡狂悖 襤褸に剥ぎ
傀儡狂悖 凌辱は雨霰
蛇腹這う没義道は 下卑た悦楽

極悪浄土

甲乙つければ凶と出る世論と

腐差し湧く脳天から蛆

六文泥舟 下る者など居ないが 極楽浄土は望むべからず

齟齬 無く 赴くまま

傀儡狂悖 抉り裂いた恍惚の様
傀儡狂悖 下賤の跋扈
傀儡狂悖 醜悪な奇声
傀儡狂悖 首を捻じ切り捻り嗤う

傀儡狂悖 襤褸に剥ぎ
傀儡狂悖 凌辱は雨霰
蛇腹這う没義道は蟲の息の劣情さえ 痛み入る赤裸々に

千も承知 天も召さぬわ 頭を垂れ崇め奉れ
万も承知 奈落の底で 験担ぎに拝跪

狂へ

参拝参拝 蠢き
参拝参拝 犇く卒塔婆
惨拝惨拝 汚穢を咀嚼する老婆
読経合掌 糜爛れ愛染
読経合掌 肉襞を啜り
読経合掌 目合ひ

喰らいあう

傀儡狂悖 抉り裂いた恍惚の様
傀儡狂悖 下賤の跋扈
傀儡狂悖 醜悪な奇声
傀儡狂悖 首を捻じ切り捻り嗤う

傀儡狂悖 襤褸に剥ぎ
傀儡狂悖 凌辱は雨霰
蛇腹這う没義道は蟲の息の劣情さえ 痛み入る赤裸々に

唯一の悪徳を

極悪浄土
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