@<薄桜鬼短編>
□そして私も変わっていく
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千鶴ちゃんが来て以来、皆が少しずつかわった。
もちろん、私も。
ただ私の場合は、良い方じゃない。
今までには感じなかったもやもやが、私を襲う。
「まゆ子さん!!」
「どうしたの千鶴ちゃん」
「これ巡査帰りに、原田さんに教えてもらったお団子屋さんで、勝ってきたんです!!
よかったらどうぞ。」
「…ありがと。
お茶の時間にでもいただくわ。」
「はい!!」
だけど憎みきれないのは、なんでだろう。
彼女の笑顔を見るたびに、そのもやもやが少しずつとれていく。
わからない…
だから私は、また足を千鶴の部屋へと向ける。
「…あれ、まゆ子さん?」
「よかったら一緒にお茶しない?」
「喜んで。」
笑顔に迎えられて、私もまた笑顔を作った。
理由
(こうして自分もかわっていくのだろうか?)
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