@<薄桜鬼短編>
□まるで線香花火のように
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「烝!!」
「…まゆ子さん。」
私の愛する人、烝をみつけてかけよる。
「お団子あるけど一緒に食べない?」
「いただきます。」
「お茶もよかったらどうぞっ。」
のんびりとした時間が流れていく。
「美味しいね!!」
「ええ。」
「そのお団子僕もちょうだい。」
「っ!!」
後ろから自分のもっていた団子をかじられ、唖然とする。
「総司っ!!」
「やだなあそんな怒らないでよっまゆ子ちゃん。」
耳元で名前だけを囁かれて、顔があつくなる。
「沖田組長っ!!」
「なあに山崎くんまでそんな怒っちゃって。」
「彼女が嫌がってるでしょう?」
「ええー別に嫌じゃないよね?」
黒いオーラが見えて、笑うことしかできない。
「組長、彼女をあまり困らせないでください!!」
「良いじゃない…彼女の反応みてと楽しいし。」
「だからって。」
折角の小春日和なのに、私の両隣りは、真夏のように熱く火花が散っていた。
まるで線香花火のように
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