①＜薄桜鬼短編＞
□理由(ﾜｹ)
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「！！
お帰りなさい、烝くん。」
音もなくスッと現れて、小さく笑うのは私の愛する人、烝くん。
毎度毎度音もなく現れるので、慣れたと言えばなれたが、心臓には悪い。
「ただいま帰りました。」
「いい加減音もなく現れるのは辞めなよ。」
「いいえ、辞めたくありません。」
「え…なんで？」
「そっそれはその
音もなく、現れても誰かわかってくれるのは、嬉しいことだし。
貴女の愛を感じる手段の一つだから。
なんて恥かしくて、口がさけても言えませんっ。
理由(ﾜｹ)
(いい加減言いなさい!!)
(これだけは死んでも言えません。)
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