@<薄桜鬼短編>

□幸せなひととき
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「土方さん、起きて。」
「んー。」

「全くもう。」


朝が苦手な彼は、いつもこう。

…それにしても。


「寝顔、可愛いなあ。」


思わずじっと見つめてしまう。


「…大好きです。」


!!
思わず口から出てしまって、慌てて出ていこうとするけど裾を捕まれて、倒れこむ。


「とっトシさん?」
「もう一度。」
「えっ?」
「さっきのもう一度。」
「さっきの?」

「…何回も、言わせんな。」

「私だって何回も言いたくないですよ。
トシさんから言ってください。」

「…愛してるまゆ子。」
「っ!!」


何度言われても、なれなくて顔が熱いのを感じながら、トシさんの胸元に顔を埋めながらいった。


「…私も愛してます。」


いつのまにか捕まれてた裾も離されていた。


幸せなひととき
(だから、もう少し。)
(だからってなんですかっご飯がなくなっちゃいますよ?)
(飯なんていらねえ。)
(でも!!)
(まゆ子でいい。)
(!!)


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