@<薄桜鬼短編>
□側に居るための口実
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「やあ!!」
「っ。」
今日は道場にて、一くんと稽古。
「やった勝った。」
「随分と腕あげたな。」
一くんの表情が緩んで、私も緩めた。
「じゃあ約束だ。」
「約束?」
「勝負してまゆ子が勝ったら、俺がなにか言うことを聞く、という約束だっただろう?」
覚えててくれた…それだけで十分だから。
「うーんじゃ一くんの一日を私にちょうだい?」
「…そんなことで、いいのか?」
私が買ったらご褒美とゆう約束を覚えていてくれたことが、嬉しかったから。
もう随分前の約束だったはずなのに。
「うん!!」
「…わかった。」
「ありがとう一くん。」
「…構わない。」
それにね、私は一くんの側にいられるだけで、幸せだから。
側にいるための口実
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