漆黒の蝶の魔女

□chapter.05[Judgement Day]
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「……帰ったぞ」

「おかえりなさいませ、アズラエル様。……どうか、なされましたか?」

架空世(カリヨン)≠ノ戻り、応対したイオリが我の異変に気付いたようだった。

「――嫌なものを見た」

 我は吐き捨てるように言って、椅子に腰かけた。
 あれは、とんでもなく最悪な風景だった。
 ふと、モニターに目をやる。

「……」

 我は頭を抱えた。
 よりにもよって、彼≠ェ、宝石の持ち主だとは。


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