東京K勝運探偵団

□少女たちは十字架を背負う@
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賛美歌が流れはじめた。

〜♪〜♪


古びたカセットデッキを床に置いた彼は、薄暗い部屋を歩いた。

何もない部屋だ。

窓もなく、あかりは天井に裸電球がひとつ。



けれどそのあかりも、消えかかっている。


彼女は震えながら、歩き過ぎる彼を目で追った。
肩が寒い。制服のブラウスはさっき破かれてしまった。



縛られている手足が痛い。指先が――冷たい。




「たすけて!!」



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