小説おきば。

□伝わるわけない僕の気持ち
1ページ/2ページ



※諾←氷









「イース…」
「…何?」
「お兄ちゃん。」

あぁ…またはじまった…
ノルの『お兄ちゃん』が…

「イース」
「呼ばないよ。そんな恥ずかしい」


いつもどおりの会話

こうなったらいうまで(正確にいうと言っても)やめない。

「お兄ちゃん」
「言わないって…」

別にいってあげてもいい…
でも、いってしまったらきっと僕は『弟』になっちゃう。

せっかく同じ立場にたったのに…

「イース」
「…何」
「なしていわんの?」
「恥ずかしいから」


ごめんね
嘘だよ

恥ずかしいんじゃない

ただの『エゴ』

もし、僕にこんな気持ちがなかったら

『お兄ちゃん』って

素直に言えたかな?


「…俺のこと嫌いか?」
「好きだけど…」
「俺もイース好きだ」


いっそ『お兄ちゃん大好き』って言ってしまえば

素直になれるかな?


僕の『好き』は恋愛

ノル兄の『好き』は親愛





こんなに違う


伝わるわけ、ないじゃん。



『愛してるよ、お兄ちゃん』



「……るよ、お兄ちゃん…」

「もっかい、イース…お兄ちゃん」
「もういわないよ!!!////」

『愛してる、イース…』






end

→反省
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ