小説おきば。
□ひきとめて!
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※くるん兄弟
「兄ちゃん、今日の予定は?」
いつもどおりの朝
俺は仕事や遊びに行く前、必ずきく。
「スペインのとこいく。お前は?」
「俺は会議終わったらドイツと日本と遊ぶよ〜」
いつもどおり…
いつも…
「ねぇねぇ、兄ちゃんも会議行こうよ!」
サボっちゃだめだよといったら「お前が出てるからいいだろ」って言われた。
一緒にいきたいのにな…
でも、今日の会議はスペイン兄ちゃんいないし…
また遊びに行くんだろうな…
いいな〜
スペイン兄ちゃん…兄ちゃんと一緒にいられて。
嫉妬じゃないよ?
憧れだよ。
スペイン兄ちゃん優しいし、俺達のこと大事に思ってくれる。
だから嫉妬はしない。できない…
「ヴぇー…また俺だけ…」
「いいだろ別に。さっさといけ」
俺が思いをよせるこの人は
親分さんに似て鈍感で
きっとこれからも俺の思いに気がつかない。
ねぇ、兄ちゃん?
『もし気づいているのなら、彼のもとへ行く俺をひきとめて…』
√とフェリはできてません。
普通に友達です。