小説おきば。

□橋なんていらない。
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※野原で空ながめてます











「綺麗だなぁ〜…」
そんな当たり前な言葉を言ったらいきなり口の中に何か詰められた。
「むぐ……」
「何空ばっかりみてるんだい?食べないの?」
そう言った僕の兄弟は口いっぱいにハンバーガーを詰め込んでいた。
「も〜…七夕祭の時ぐらい食べるのやめなよ…」
「もももももっっ!!!ぐぐっもももっ!!!」
「何言ってるかわからないよ!!!」
はぁ…とため息をついて僕は空を見上げた。
空には無数の星があって、そのなかに大きな川がある。
「なぁマシュー!あの大きなやつなんなんだ?」

アルが指を指したのはさっきまで見てた天の川。

「あぁ、あれは天の川だよ〜」
「アマノガワ?」
「本田さんから聞いたんだ。あの川をはさんでむかって右側には織姫様、左側には彦星様がいるんだ。二人は相手のことが好きすぎてお仕事をしなくなっちゃったんだって。それに怒った神様は二人の間に大きな川を作った。それが天の川なんだって」

長かったかなって思った。ちゃんとわかったかきこうとしたときアルは質問があるんだぞ!って言って手を挙げた。
「どうしたの?」
「その話まだ続きあるんだろう?きかせてよ!!」
きょとんとしていたらアルが早く教えるんだぞってばたばたしだした…
「え……あ、うん。続き…」
僕は本田さんと話した内容を思い出した。

「ん〜……と、川で隔てられて会えなくなった二人は悲しくて仕事をしてもうまくいかなくなっちゃったんだって。それを見た神様はいたたまれなくなって年に一度七夕の夜だけ橋をかけて会えるようにしたんだ」
話し終えるとアルは不思議そうな顔でこちらをみてる…
「え…どうし「愛が足りないんだぞ!!!」
いきなり叫んだとおもったら………






………へ?愛?







「そうだよ!!!本当に愛し合っているならプリンセスのところに泳いででも行かなきゃ!!」
「泳いでって……」
「俺が彦星だったら会うためにはなんだってするんだぞ!」


ムードとかRomanとかそういうものは本当にないんだなって思った…





「はぁ、じゃあそんな君に愛される織姫様は幸せだね…」

「HAHAHAHAHAHAHA☆俺の織姫様は君だぞマシュー!!!」










はぁ……神様。


どうやら僕らの間には橋なんて必要ないみたいです。












終わり方思いつかなかった……後味悪い……

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