物語

□オトギバナシ。 その0
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闇に潜み、生き続けてきた者達がいる。






名は、妖怪。




自然界の理が具象化した存在。






人を襲う者もいれば、人に幸をもたらす者もいる。





彼らとて、人間と同じ。十人十色、三者三様。






……そんな妖怪たちが人間の歴史に姿を現していたのは昔の話。




今より千年前、平安時代に突如巨大な力を持つ退魔の一族が現れた。



彼らは陰陽道を元に自分たちで創りあげた新たな呪術体系【葬道】を駆使し、妖怪との争いを何代にも渡って続けていった。





終わりの見えぬ戦いの中で、一族による大規模な障気の封印が起きた。


大量虐殺とも呼べるこの策略によって障気は薄くなり、地球に住みにくくなった妖怪たちは、ある程度障気の残る山や森の中に姿を隠してひっそりと生活し始めた。



この一族はやがて5つに別れ、日本各地に散らばる。







―――そして、現代。






舞台は○○県桜宮町。




東を海、北を山に囲まれた、人口5000人程度の小さな町。



山と海に囲まれ、電車も通らぬ片田舎。



少年少女と妖怪たちが送る、奇天烈にして奇想天外な物語。
 

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