sweets

□月、下、美人。(げっかびじん)
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幻か、それとも夢なのか
ただの錯覚なのか
煌めく星 黄金の月の下
僕らは出遭った

恋に堕ちるも堕ちないも
知る筈は無いのでしょう?

憂鬱に そして頑なに
まるで惹かれ合う様に
残酷に流るる時は
僕らを運命で繋げた

刹那は訪れた 突然だった愛は未だ実を付けずに

何が怖いのか?
分かる筈も無くて
唯 悩む夜が続く
壊れていく音
耳に残ったまま
何かから逃れようと
していた

月に照らされて輝くのは
きっと 純粋で
美しいものだけでしょう
僕の様に穢れたものは
闇の中で呻いている方が
似合ってる
だから 君は
僕の元から離れててよ?

元の自分を取り戻す為に
必要なものは
闇には無い だからせめて祈りを捧げよう

恋の儚さも残酷さも
始めから知っていた筈さ

何を願うのか?
それは一つだけ
「君を幸せにして。」
神様に云っても
声は届かずに
時は過ぎてゆくだけ

月が照らすのは輝くもの
それは 真っ白で
華やかなものなのでしょう僕は何時だって
月に照らされるものに
相応しくない
そうに決まってる
結ばれなくていい
君が幸せならば

危ない目に
遇わせたらいけない
僕と君とじゃ
違い過ぎるから
僕の元に来ちゃいけないよ
真夜中の月、(つき)下、(した)美人(あなた)…

月に照らされて輝くのは
きっと 純粋で
美しいものだけでしょう
僕の様に穢れたものは
闇の中で呻いている方が
似合ってる
だから 君は
僕の元から離れててよ?

月が照らすもの
永遠に輝くもの
それは月下美人
僕が触れていいのなら
時を壊してでも触れたい
だけど 叶わないよ
僕は君を
幸せに出来ないから .
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