紅雲の部屋

□存在
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例えば、友達と共に居る時
例えば、友達と話している時
例えば、友達と遊んでいる時
例えば、家族と共に居る時
例えば、家族と話している時
例えば、家族と遊んでいる時
例えば、一人で居る時
例えば、一人で考え事をしている時
例えば、一人で遊んでいる時
そんな時、不意に友達が、家族が世界がとても遠い存在のような気がする。
手を伸ばせば触れられる距離にいるのに、自分一人だけ違う所に居る気がする。
そんな訳はない。そんな事が有る筈がない。
解っていても、やはり、遠くに居る気がしてならない。
一人だけ篭の外。大事に大事に可愛がられている篭の中の鳥とは違う。私だけ、篭の外の鳥。
そんな時に自分は存在しているのだろうか、生きているのだろうかと考えてしまう。
篭の外の鳥は、愛情に飢えていたんだ。

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