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□貴方の言葉
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いつも貴方は、私に言っていたわね。
優しく、温かい声で。
「お前は一人なんかじゃない」
「俺は、お前を置いてなど行かない」
「いつまでも一緒だ」
―私はその言葉に支えられて、生きていた。
なのに、貴方はもういないのね・・・。
私を置いて―
「泣くな、笑え」
そう微笑んで、散ってしまったの・・・。
私の前で、静かに儚く・・・。
さぁ、私も散りましょう?
貴方がいない世界なんて、私にとって無意味なものだから。
あぁ、朱い花弁が舞い落ちる。
「いつまでも貴方と一緒に」