TVXQ

□僕たちの記念日
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今日は、何もする気になれなかった。否。何もしたくなかった。
朝からまったくテンションが上がらなかったが、ドラマの共演者さんたちに心配かけないように頑張っていた。でも、やっぱり瑛太さんにはバレてしまった。

「大丈夫?辛いことがあるなら、無理したらダメだよ?」

そう優しく頭を撫でてくれる温かい手が、あの人とひどく重なって、泣きそうになるのを必死でこらえた。



撮影が終わって家に帰ると、弟たちはまだ仕事があるようだった。
俺は部屋に戻ると、上着も着たままでベットに転がった。携帯を握りしめたまま。

「ふぅ・・・」

1つため息をつくと、目を閉じて丸くなった。
今日は、俺達の大事な大事な日・・・。なのに、会うことは許されない。
何故?どこで俺たちの未来は別れてしまったんだろう?−どこで間違えてしまった?
あぁ・・・そう考えてはいけない。それでも、止まらない。

「ュノ」

ポツリと呟いた声は、雫とともにシーツに吸い込まれていった。
会いたい!そう思っても、叶わない・・・。

「ユノ・・・愛してる」

思わず零れた言葉を聞く者はだれもいない。
俺は溢れる雫をぬぐうこともせず、意識を手放した。



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