魏に現れし戦神
□序章:日常との別れ
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?「・・・・・くん」
・・・・ん?・・・・・・・なんだ?
?「さい・・・・くん」
・・・声が・・・・聞こえる・・・・・。
?「西城君」
・・・・・俺を呼んでる?
?「起きて下さい、西城君!!」
榊「・・・・んあ。・・・・・おはよう、委員長」
眠っていた俺は隣に立つ女子−委員長に起こされた。
目測150くらいしかない身長に幼児体型。俗に言う“ロリコン”どもには嬉しい体型なのだろう。
・・・・・・・俺は違うぞ、念のため。
委員長「お、おはようございます。あの、もうお昼ですよ」
榊「・・・・ホントだ。ふぁあ〜〜」
大きな欠伸をしながら教室の時計を見ると、確かに時計は12時を50分以上過ぎていた。
我ながら良く寝てたと感心してしまう。
委員長「せっかく来たのにずっと寝てたんじゃ意味がありませんよ。ちゃんと授業を受けて下さい」
榊「・・・まぁそうなんだけどな。こっちにも事情があるんだよ」
委員長「・・・・・?事情っていったい?」
榊「おっと、そこはプライベートな質問だ。やましい事をしてる訳じゃないが、話せねぇな」
すると委員長は少し考えて、
委員長「・・・・・分りました。西城君の言った“やましい事はしてない”という言葉は信じます。でもちゃんと寝ないと体に悪いんですから、しっかり寝て下さい!」
と言ってくれた。
物分かりが良くて助かるな。
榊「悪いな。・・・・・ところで、何か俺に用事がああったんじゃねぇか?」
すると委員長は何か思い出した顔をして、
委員長「そうでした!これです!」
と、俺に紙を渡してきた。
何だ、これ・・・・?
委員長「西城君が寝てた間に行った授業の内容を、先生方がプリントにまとめた物です。今度西城君は補習のテストがあるらしいんですが、その範囲だそうです」
榊「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・・・起きなきゃ良かった。
榊「・・・・・・・はぁ〜〜」
まぁ・・・・しょうがないか。
自業自得だし。
そう思いながら俺は委員長からプリントを受け取った。
榊「ところで委員長。5時間目はなんだっけ?」
委員長「あ、はい。5時間目は・・・・・・」