小説

□恋の仕方を教えてほしい
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恋の仕方を教えてほしい





それはとある日。
イナズマジャパンが韓国戦に向かおうとした時のこと。


――キキィーーッ!!


大きな音と共に訪れた衝撃。
あまりにも突然な事でよく理解できていないけれど、古株さんが急ブレーキを踏んだらしい。
どうやらキャラバンの前に人が立っていたみたいで、さっきから円堂くん達の話し声が聞こえてくる。


緑「いたた・・・・。」


そんななか。
俺の隣に座っていた緑川は、どこか打ったのか顔を少ししかめている。
全く、俺の緑川になんて事してくれるんだよ。


ヒ「大丈夫か、緑川・・?」


緑「あ、ああ・・・、なんとか。」


苦笑まじりに笑った緑川は、それはそれは可愛いくてつい過保護になりそうにn・・
・・・・・・・・じゃなくて。
俺はそんなどこか弱々しい緑川を安心させる様に、やんわりと笑ってみせた。


緑「・・・え、・・あ。う、わああああああ!?」


ヒ「え、え・・、なに!?」


しかし、突然緑川はみるみる顔を赤くして叫び声をあげた。
どうしたのかさっぱりだったけど、おかげで俺まで驚いて叫んでしまった。


緑「て、ててて手っ!!ごめッ!ごめんッ!!本当にすまんッ・・っ〜〜」


ヒ「・・・・・・は、」


・・・・・・・。

なかなか頭の整理が出来なくて手間取ったけど、こういう事らしい。
“急ブレーキの衝撃のせいで俺と緑川の手が重なっている”


ヒ「ッぷ・・、ははは!」


緑「!?な、なんだよ!」


ヒ「ごめん、ごめん・・・っふふ」


緑「ああー!またッ・・!」


手が重なった。
そんな些細な事でこんなにも赤くなる緑川が、どうしようもなく愛しく思える。


ヒ「(まいったなぁ・・・)」


・・・・。実のところ、俺は緑川の気持ちに気付いている。
そう、緑川は俺のことが好きなんだ。
まぁ、自惚れだといわれればそれまでだけど、俺にはわかる。
・・これまでずっと、緑川の事を見てきたんだから。


それから少し覚悟を決めた俺は、今もまだ赤い顔の緑川に意地悪く問いかけてみる。


ヒ「ねぇ、緑川。緑川は恋の仕方って知ってる?」


緑「なんだよ、急に。・・・恋の仕方?」


ヒ「そう、恋。」


緑「そんな、の・・・。」


予想通りの反応に俺は更に意地の悪い笑みを深めてから、緑川の耳元で囁いた。


ヒ「ふふ・・緑川、知らないのか?・・・じゃあ、俺が、教えてあげるよ。」


緑「ッーーー!」



(まずは、手を繋ぐ事から始めようか)



その後、更に顔を赤くした緑川が小さく頷いたのをみて、思わず緑川を抱きしめてしまった。

















抹茶の君に恋した様に提出させていただきました。
駄文のくせにかなり遅くなってしまって申し訳ないです・・!!

しかし!参加させてもらってすごく楽しかったです!
有難うございました!!

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